Hadron production experimentsハドロンプロダクション実験
J-PARCで生成するニュートリノビームの収量やエネルギー分布などを正確に見積もるために、ニュートリノの親粒子となるパイ中間子などのハドロンの生成分布を測定する実験です。
KEKニュートリノグループのメンバーが、国内外の大学・研究機関と強力して2つのハドロンプロダクション実験を進めています。
NA61/SHINE実験
欧州原子核研究機構で行われている実験です。SPS加速器からの陽子を用いて生成した粒子を使って、30GeV陽子とT2Kのニュートリノ生成標的の反応から生成されるハドロンの生成分布を測定します。また、T2Kニュートリノビームのさらに高精度な見積もりを行うために、30GeVよりも低い運動量をもつ粒子とアルミ、鉄、水などの物質との反応断面積の測定を行うために、NA61/SHINE実験が存在するビーム施設に、新しい低運動量ビームラインの建設を目指して準備を進めています。
EMPHATIC実験
フェルミ国立加速器研究所(FNAL)で行われている実験です。Test Beam Facility (FTBF)で利用できる4GeV/c~120GeV/cの運動量をもつ粒子とさまざまな標的でのハドロン生成分布の測定を行っています。
KEKニュートリノグループでは、ハドロンプロダクション実験に関係したいくつか重要な研究活動をしています。
詳しくは各研究のページをみてください。